2019年の建築物環境衛生監理技術者(ビル管理士)試験は過去10年の中で2番目に低い合格率12.3%でした。(最も低いのは2013年の10.8%)
私は業界歴2年とギリギリで受験資格をゲットし、無事合格に至りました。これからこの資格取得を目指している方の参考になればと思い、僭越ながら私の行った勉強方法をご紹介させていただきます。
そして、私だけでなくネット上にある他の同志の体験記を見てご自分にあった勉強方法が定まればよいかと思う次第です。
ビル管理士の独学勉強方法を紹介
参考書や問題集は何を選んだか
私の購入した本は通称赤本と言われる日本教育訓練センターさんが出版されている「ビル管理士試験模範解答集」だけ。毎年最新版は12月に発売されるようで2018年の12月に購入しました。
購入した本はこの1冊だけ。その理由は、赤本だけで合格されている方がいるというネット上の情報を信じただけですが、この本を5周もすれば、実際に大丈夫でした。
ビル管の試験は7科目に分かれています。合格基準は例年、各科目の40%、全体の65%の正解で合格です。
65%。資格試験なので100%を目指す勉強はしなくて良いので、完璧を求めることはしなくて良いと頭に入れておきましょう。
それではこの赤本を使った勉強方法をご紹介します。
勉強方法1 問題を解く順序は科目ごとに
最初は1科目めの「建築物衛生行政概論」を6年分やります。終わったら2科目めの「建築物の環境衛生」を6年分取り掛かる。といった具合です。
1年分は180問と幅が広い為、1年分ごとにやっていくと理解も定かでないのに次にその問題に出会えるのは1080問後(180問×6年分)。1度見ているはずの問題も全くの初見となんら変わらない問題になってしまいます。
私の方法でも同じ問題に出会えるのは1080問後なのですが、同じ科目を一度に解いていけば似たような問題に遭遇し、理解を深める事も出来、解けることで自信にもなり、またその科目での出題傾向を早期に認知することが出来ます。
4周するまではこの方法で良いと思います。
勉強方法2 赤本は直近年度から解説を読み、自分でまとめる
問題の解説を必ず読むことです。赤本だけで合格といっても問題を見て答えを丸暗記するだけでは絶対だめです。
赤本は直近の年度から問題が始まりますが、解説が多く記載されているのは直近の問題からです。当たり前といえばそれまでですが。私は最初、古い問題から始めたので解説があまり載っていなくて不親切な本だと勘違いしていました。
最初にもどるとかなり詳しい解説が載ってあるので最新の問題から始めましょう。
そして、1周目は問題を読んで解説を読むくらいで良いと思います。業界の経験者でなければ全く知らないことばかりなので、解くのではなく、読むだけです。
2周目は解いて読むだけでよいでしょう。3周目からは問題を解き、解説を見ながら暗記物は書いて、出来れば声に出して覚えるようにします。また、自分なりに覚えやすいようにノートにまとめることをします。
勉強方法3 問題毎に自分の理解度マークを付ける
3周目あたりからその問題が解けたかどうかで〇、△、×を記していきます。
私は別のノートに年数と問題番号を記入し、記号を付けていきました。
なぜ本に直接記入しなかったかの理由は3つありまして、
一つは本が汚れるだけで勉強した感出てしまい、それが自分の甘えになる。二つ目は記号をつける事で問題の難易度がわかってしまうので、次に解くときに気を抜いてしまう。三つ目はこの本は最後にメルカリで売ってやると決めた。からです。
そして記号の付け方ですが、正解は〇、なんとなくで正解したものや感で正解したものは△、考えて間違ったものは×、全く理解出来ない問題は二重で×を付けます。
4周目、5周目でその印を重ねていき、中には絶対に間違えないであろう常識問題があったりするのでそういうものには◎をつけるなどして、ラストスパート時には無駄を省く為見直しは行わない問題としました。
これらはいったいどれくらいの期間と時間をかけて行ったか、は別コラムにありますので気になる方はそちらでご確認いただければと思います。
勉強方法4 調べても分からない問題は捨てる
先ほど、全く理解できない問題に二重×をつけると述べましたが、知らない言葉があり深く調べても意味が無さそうな問題は思い切って捨てる。
私の場合はレイノルズ数は何なのかとか、生理学的硝化脱窒法の「硝化」の意味など深く探っても意味がわからないのでとりあえずその単語だけを覚えることにしました。
広く浅くで大丈夫です。
参考書は赤本のみでも合格できる?
参考書・問題集で購入したのは実際に赤本のみです。ただしいつも持ち歩くのは大変ですよね。
私は隙間時間にはスマホで過去問を解いていました。ネット上には過去問を載せているサイトがありますのでそちらを利用させていただきました。
生活習慣は人それぞれ違うと思いますが、例えば休日に買い物に付き合いその場から離れる許可をいただいた時間に、ショッピングモールのベンチでスマホ勉強するなど。
通勤途中で見るとか。
どんな勉強でもそうだと思いますが、”これはあの時あの場所で見たことがある”なんて記憶に残るのでいろんな場所で行うのは有効です。
以上私の行った勉強方法で、ご参考になれば。
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