講談師の神田松之丞さんが予定通り真打に昇進し、6代目白山(はくざん)を襲名しました。
そして、情熱大陸でも半年関密着されたようで放送が楽しみ。
というか、これだけ有名でもまだ二つ目だったことに逆に驚きですけど。
私は松之丞さんを知ったのは「人志松本のすべらない話」に出演された時なんですが(知るのが遅いかも)、独演会のチケットは即完売するんですって。
個人的には急に出てきた感じがしてたのですが、どうしてこんなに人気があるのか調べてみました。
神田松之丞はなぜ人気?面白い?
これまでどちらかというと低迷していたと言われる講談師界ですが、他の人と何が違うのでしょう。
話を分かりやすく、丁寧に話す
講談とは歴史の戦ものや政治に関するものを観衆に読み聞かせるものです。
例えば、天保何年とか言われると普通の人はいつのことか全く想像できない。そこを1831年と言って聞いている方にわかり易くしてあげるのだそう。
確かにそれだけでも聞いている方はイメージするものが全く違ってきますよね。
言葉が巧みで表現力が優れている
講談の話は落語のように決まった固定の話があるのですが、松之丞さんはその歴史背景を自分で調べるのだそうです。
例えば赤穂浪士の討ち入り前夜は本当は雪が降っていなかったとか。
こういうのは調べないと分かりませんよね。
細かく調べていくとその情景が浮かんできて、それを言葉にする。
それが言葉の巧みさと表現力を作り上げているのだと思います。
松之丞さん曰く、「落語がフィクションなら講談はノンフィクション」という表現を使っていますが、実際は講談も様々な脚色が加えられていてあながちノンフィクションとも言えない部分もあるとのこと。
この話だけでも、面白いです。
エロさも兼ね備えている
TBSラジオ「神田松之丞 問わず語りの松之丞」でのトークがリスナーの心をわしづかみにしています。
メディアではコンプライアンスに非常に厳しく、敏感になっている昨今ですが、経験則から際どいネタを繰り広げています。
リスナーの中ではかなり話題になっていますね。鶴光さんとはまた違った面白さのようです。
私が書くと一発コンプラ違反になるようなことでも、講談という伝統芸能という枠とみなされているのか若干許されている感があるのかも。
また、思ったことをズバって言ってしまうところも人気の理由でもあります。
ただ単に上手い
下積み時代は自分から率先して先輩と食事に行くことはなかったそうです。その時間は練習に充てていたのだそう。
だから、講談が上手い。そして講談が好きなことが伝わってくる。
だから面白くて、人気があるのだと思いました。
講談師になった経緯
最初のきっかけは三遊亭圓生さんの落語をラジオで聞いたことに始まり、立川談志さんの落語でさらに興味をひかれたのだそう。
音だけで想像を掻き立てる芸って、確かに凄いですよね。今はテレビや動画でどうしても視覚に頼ってしまいます。
大学卒業してしばらくして今は人間国宝となった3代目神田松鯉(しょうり)さんに弟子入り。
この師匠がとても優しかったようで、おそらく他の師匠だったら辞めていただろうとのことでした。
世間の評判や評価・エピソード等
松之丞さんのラジオは業界内でも人気が評判が良いです。
松之丞さんが尊敬していると言っている爆笑問題の太田さんも絶賛しています。
そのの「問わず語りの松之丞」は『2019年日本民間放送連盟賞』番組部門 ラジオエンターテインメント番組の優秀賞を受賞しております。
これは松之丞さんの奥さんが倒れた話の回が対象として与えられたもので、フリートークと講談が融合した見事なトークを評価されたものでした。
これまでみると松之丞さんはとてもストイックで弟子の頃から凄かったのかと思いきや、そうでもなかったそうです。
入門したての頃、師匠と喫茶店に行った時に自分が正面に座り師匠が端っこに座ったことがあるそう。
恐ろしい。
ただ、師匠は優しく諭したそうです。
見習いの頃はどちらかというと真面目ではなかったそうです。
でも、いま自分と同じような弟子がもしいたら絶対叱ると言っていました。
そんなもんです。完璧じゃないところがまた、いい。
これからはもっと講談師が増えるような活動をしていくそうで、
今後の活躍も楽しみです。
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