大相撲の呼出拓郎さんが後輩を殴ったことで出場停止2場所の決定がされていましたが、本人から退職届がだされ、それが受理されたそうです。
そこで気になったのですが、相撲には横綱、行司には立行司の木村庄之助とか式守伊之助と言った最高位の呼び方がありますが、呼出にも階級があるのをご存知でしたか。
念のために記しておきますけど、呼出とは扇子を持って『ひが~し~〇〇やま~』とかいうあの方です。拓郎さんはそのなかの「立呼出」という最高位の方だったのですが、どれくらい偉い地位の方だったんでしょう。また、殴られた方の階級はどのあたりなのかを調べてみました。
大相撲拓郎の階級立呼出はどれだけ偉い?
呼出の階級は9階級に分かれており、「立呼出」はそのトップです。トップなので一人しかいません。NO2の地位である「副立呼出」も現在おらず、呼出の定員は45名で今は総勢42名在籍(2019年10月時点)。そんな方が辞めてしまったんですね。
立呼出になるには「勤続40年以上で成績優秀か、勤続30~40年で特に優秀な者」との規定があります。ですからその道一筋でまじめな方しかなれないのだと思います。
しかも2015年までに1年間不在であったその立呼出の地位に就任し、それは拓郎さんの念願だったそうです。そんな方がどうして殴っちゃったんでしょうね。
また、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」でも紹介され、追っかけファンにサインを求められるほどの人気がありました。
ちなみに拓郎さんの本名は花里拓郎と言います。呼出には行司の「木村庄之助」のような決まった名前はないそうで、自分の名前がそのまま使われるそうです。
殴られた序二段呼出との差は
今回の問題で最初に殴られた呼出の階級は序二段といい、上から8番目なので下から2番目の格付けとなります。まだまだその世界では中堅とも呼べないくらいですね。立呼出から考えると親子ほどの年齢差があると思われます。
その序二段に注意しなかったと言って背中を叩かれたと言われる呼出の階級は幕下です。上から6番目の格付けになります。兄弟子なんだからしっかりしろと言われたそうです。
ニュースを読むと最初に殴られたと言われる序二段呼出は頭を1回殴られたそうです。当人にしかわからないことですが、これってゲンコツのことではないのでしょうか。子供の頃叱られるときにゲンコツはもらってましたけど、もうだめなんですね。そうだとしても今はもうそういう時代じゃないんでしょうね。
拓郎さんはおそらく叱るつもりでの行為だったと思いますが、暴力と受け取るかどうかは3人の関係性にもよります。個人的には仕事を辞めるほどのことかなあなんて思いますし、同情の声も上がっているようです。しかし、この考えがきっといけないのでしょうね。
拓郎さんが退職してしばらくまた立呼出の階級は空位になるものと思われます。
コメント