2020年東京オリンピックを前にして設楽選手が言ってくれました。
「五輪より1億円が優先」
スポーツ選手は夢を持たせる職業でもあり、競技レベルを上げていくのにもお金は必要だと思います。
2015年からスタートしている日本実業団陸上競技連合が主催のproject EXCEEDからマラソンで日本記録を更新すれば1億円いただけるという、陸上競技では異例のプロジェクトとなっています。
ふと思ったのですがこのプロジェクトはいつまで続くのでしょうか、それとも永遠とはいかなくても記録更新の度に引き続き支払われていくものなのでしょうか。気になりますね。
マラソンで1億円をもらえるのはいつまで?
マラソンで日本記録を更新する度に1億円を貰えるのかについて、答えは二つです。
2020年3月の東京オリンピックマラソン派遣選手選考が終了した時点
この時が「Project EXCEED」の終了となります。具体的な大会で言うと、東京オリンピックの最終選考は男子マラソンは2020年3月8日に行われる第75回びわ湖毎日マラソンになります。女子マラソンは同日に行われる名古屋ウィメンズマラソンです。
つまり、オリンピックをかけた最終選考のレースが1億円獲得の最後となります。この時までに日本記録の更新をすれば1億円いただけます。
主催の日本実業団陸上競技連合の資金がなくなったら終わり
わかりやすく申し上げますと主催者のお金が底を尽きたら終わりだということです。
これはどういう事が起きた場合にこのようなことになるかと言うと、例えば今後行われる大会で男子も女子も日本記録を更新すると個人に1億円づつ、監督チームに5000万円づつ支払われます。
それで、3億円支払われ、次のレースで同じことが仮に起きたらさらに3億円。さすがにそこまで資金はないと思います。まあ、起こりえないことですが、想定するとそういうことになります。
資格・規定などの条件はどうなっているのか
明日、もしあなたが市民ランナーとして日本記録を更新したからといって1億円はもらえませんよ。
資格としてはまずは実業団登録はしていなくても良いのですが、日本陸連に登録されている日本人選手でなければなりません。ちなみに日本陸連(日本陸上競技連盟の略)とは陸上競技の統括です。登録は誰でも出来ますが、登録しなければ記録として認められないということです。
そして国内では日本陸連が記録を公認する大会、海外では日本陸連が登録選手に参加を許可し、記録が公認される大会。その他オリンピック、世界陸上選手権大会、アジア大会となっています。このあたりは名もなきランナーは無理そうですね。
1億円じゃなくても1000万円もらえる制度もある
日本記録はちょっとという方には他の手段があります。男子マラソンの日本記録は2時間5分50秒ですが、そこを頑張って2時間6分59秒以内だと1000万円。2時間7分台でも500万円貰えます。
女子マラソンのは日本記録2時間19分12秒に対し、2時間21分59秒以内で1000万円、2時間22分台で500万円となっています。
報道では設楽選手が東京マラソンのことを視野にいれていましたが、この優勝賞金は800万円、大会記録更新で300万円となっています。さらに日本記録ボーナスで500万円となっていますが、このプロジェクトの1億円という金額が如何に破格かがうかがえますね。
まだレースは残ってますので、脚に自信のある方は狙ってみますか。
コメント